『遮熱』について

2014年04月25日

こんにちは。

これまで担当させていただいた建物のなかでも、特に印象深い建物のお話をさせていただきます。
下の写真にある、写真スタジオ⇒住宅へのリノベーション工事を行った、モダニズムな建物です。
色々実験的な要素を含んだ工事でしたが、ここで初めて『遮熱』という言葉を知りました。

『遮熱』とは太陽により建物が熱を持つことをブロックすることで、『夏場』の温度対策に有効です。
対して『断熱』とは建物の壁内の熱移動を遅らせることで、家の内部の温度を外部に逃がさないことで、特に『冬場』の温度対策に有効です。


窓からの熱移動は建物全体の半分以上を占めます。


『遮熱を』一口でいうと太陽からの直射日光により、建物が熱を持つのを止めることです。
近年では、夏場に窓の前に日よけのタープを垂らす家をよく見かけますが、あれは『断熱』ではなく『遮熱』になります。窓からの熱移動は1年を通して、家全体の熱移動の50%以上を占めるので、夏場の窓に対する日よけは有効な『遮熱』となります。



『遮熱』と『断熱』そして『調湿』この3つが揃うことで、室内の温度環境が快適に保たれます。


漆喰壁は調湿作用があります。

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