住宅に立ちはだかる大きな壁 ~矛盾だらけの家づくり~

2014年11月26日

雨が続いています。
久々の長雨になっていますが、幸いまだ肌寒さは感じませんね。

今年の冬は、夏の異常気象から寒くなると思っていましたが、気象庁の予報によると例年並みかやや暖かくなるようです。
まあ、予報は外れることが多いのでどうなるか分かりませんが、暖かいにこしたことはありません。

さて、懸案であった消費増税が1年半延期となり、解散総選挙となりました。
住宅を含め増税後の落ち込みは顕著であったため、増税延期は尤もだと思います。
特に住宅は、最も影響を受けるものですので、このインパクトは大きなものがあります。

消費税の動向で購買時期が変わるのもどうかと思いますが、そもそも住宅に消費税がかかるのもおかしな話です。
住宅は消費財ではなく資産です。
資産であるゆえに、土地と同じように固定資産税が課税されているのです。

しかし一方で、土地と違い、20年経ったら評価がゼロになるという側面も持っています。
ここで、20年で価値がなくなるなら消費財だろうとの論拠も成り立つわけです。

問題は、20年で価値がなくなる住宅をつくってきたということです。
大きくは、高度成長期に住宅供給が追い付かず、品質ではなく供給重視(価格重視)で行ってきたこと。
また、社会的側面としては、核家族化が広がり、家を住み継ぐ という考えが希薄になってきたことがあげられます。

では現在ではどうか?
流石に20年で住めなくなるということはないと思いますが、大量生産、大量供給の仕組みは変わっていないのが現状です。
一方で市場はというと、人口減により着工数は減少していきます。
供給は多、需要は少、このままでは仕組みが破綻してしまいます。

このままでは大手供給サイドとしては、長持ちする住宅をつくることは経済合理性に反する ことになってしまいます。
このような状況下、資産価値のある長寿命な住宅が供給されていくでしょうか?

またリフォームもしかりです。
着工数が減少するので、どこもリフォームに力を入れています。
しかしここでも、供給サイドでの経済合理性を考えればリフォームが多く発生する住宅が必要になります。

これらは、住宅に限ったことではなく、家電でも同じ仕組みでしょう。
買い替え需要を創出するためには、消費者と利益相反が発生します。
基本的には、技術革新によりさらに良いモノをつくり需要を喚起するということがセオリーではありますが、それでもあまり長持ちする商品では買い替えは発生しづらいでしょう。

ここで述べたことがすべてではないことは承知していますが、大きくはこのような矛盾した環境下にあるのです。
よって、住宅を選択するときは、本当は何が大切かを十分に検討しなければなりません。

大手=長持ち=快適、という図式は必ずしも当てはまりません。
固定観念に縛られることなく、家族にとって何が大切かを見極めてください。
しっかりとした認識を持つことができれば、その会社が最適かどうかの判断ができると思います。

住み心地が一番健康快適長寿命な住宅を求められている方は、当社にお越し下さい。
ご自身の目でしっかりと見極めて頂きたいと思います!


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