2017年01月11日
日本人はブランド志向が強いとはよく言われることです。
いや、志向というよりもブランド信仰といっても過言ではないかもしれません。
ブランドものであれば、無条件で良いものと認識されます。
当然、良いものもあるのですが、中にはそうでないものも存在します。
しかし、その中身を吟味するのではなく、ブランドという表面上の衣によってそれを判断してしまいがちです。
これは、ものだけではなく、人にも当てはまります。
例えば、〇〇大学の〇〇教授が言っているのだから間違いない。
著名な○○さんが推奨するものは良いものだ。
これらも、ブランド信仰からくるものだと思います。
※これらをすべて否定しているのではなく、一例として取り上げています。
このように、ブランドというものに大きな信頼を置いているのですが、そうなるのも仕方がない面もあります。
ブランドは、一朝一夕に出来上がるわけではなく、長い間蓄積された信頼があるから成り立つものです。
そういう意味では、ブランドは信頼できるものであるのですが、問題は、それを無条件に受け入れていいかということです。
ブランドいえど、しっかりと中身を吟味する必要があるわけです。
住宅業界をみてみましょう。
住宅業界でブランドといえば、大手住宅メーカーが当てはまります。
住宅も例外ではなく、ブランド力のある大手メーカーが言っていることは無条件に信頼してしまうという傾向があります。
例えば、大手住宅メーカーが言うことと、小さな工務店が言うこと、どちらを信頼しますか?
と問われたらどうでしょうか。
答えはあえて言う必要もないでしょう。
これがブランド力の凄さです。
でも本当にそれが正しいかどうかは別問題なのです。
よ~く考えてみてください。
住宅メーカーは、年間に数千~1万棟もつくっています。
何を重視するかといえば、規模と生産性(効率)です。
品質の安定は期待できますが、この規模と生産性と相いれない要素は実現が難しくなります。
すなわち柔軟性に難があり、メーカー本位の家づくりとなりがちです。
対して、工務店は、基本的に手仕事です。
手仕事ですから、効率性とは逆行します。
量にも限りがありますので、規模とも逆行します。
すなわち、良い家をつくるという理念のもと柔軟性があり、顧客本位の家づくりが出来ます。
このように、住宅メーカー(量産メーカー)と工務店は、家づくりの発想やコンセプトが全く異なるのです。
これは、恣意的な見方では決してなく、客観的に会社の成り立ちを見れば判断できることです。
さて、みなさんはどうお考えになりますか?
住んでから後悔しないよう、判断していきましょう!
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