家づくりの相談事! 『身内の反対』 ②

2017年02月08日

前回に引き続き、身内の反対について検証していきます。


漠然とした不安解消


まずは、資金面での不安除去です。

親は、資金面について漠然とした不安を持っています。

よって、この漠然としたものを顕在化させる、つまり具体的に提示すると理解が深まると思います。

では具体的に見ていきましょう。


ローンに対する認識ギャップ


資金計画やシミュレーションは、FPなどに相談すると作成してくれますので一度相談すると良いとは思いますが、それもなかなか面倒ではありますので、まずは簡便に見ていきましょう。

この資金面での指摘の一つに、頭金を貯めた方が良いというものがあります。

なるべく多く頭金を貯めて、ローン金額(借金)を少なくした方が良いという見方です。


この視点は、実は親世代では当然の反応なのです。

今でこそ住宅ローン金利は非常に低くなっていますが、ついこの前(約30年前)まではこれが非常に高かったのです。

では、どれだけ高かったかですが、

固定金利で5.5%、変動金利(基準金利)で8.5%です。

今からでは想像もできない、いや想像を絶する高金利です。


金利だけで5000万円の衝撃


これを具体的な金額でみると、さらに強烈です。

例えば、借入総額4000万円、金利5.5%、借入期間35年で見てみましょう。

これで、総返済額がどれくらいになるか想像できますか?

なんと、『9000万円』 になります。

金利だけで5000万円ですよ。

毎月の支払額にすると約21万5千円です。

頭がクラクラとしてきますね。


これで分かりますよね。

この世代の方は、住宅ローンといえばこういうものなのです。

だから、自己資金を貯めなさいということになるのです。


住宅ローンの現実を知る


でも、現状はどうでしょうか。

固定金利は、どんどこどんどこと下がり、今では約1.5%です。(団信込)

上記を1.5%で試算するとどうなるか。

総返済額は、5,140万円です。(毎月の返済額は12万2千円)

なんと4000万円も違うのです。

なんとなんと、上記試算の金利分で家が買えてしまうのです。


これだけでも、相当な意識のギャップがあることが分かります。

よって、まずは、現在の金利状況について説明することが最初のステップとなります。

次回は、より具体的にシミュレーションしていきます!


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